大腸カメラ検査

前処置の工夫

大腸カメラ検査では、腸内をきれいにするための腸管洗浄液（下剤）の服用が必要です。この過程が「つらい」と感じる要因の一つでもありますが、当院では次の工夫をおこなっています。

痛みを抑える「軸保持短縮法」

大腸カメラ検査は医師の技術によって患者さまの負担が大きく変わります。当院では、腸に負担をかけない「軸保持短縮法」を採用しています。この方法では腸を押し広げず、自然な形を保ちながら内視鏡を挿入するため、検査時の痛みや違和感を最小限に抑えることが期待できます。

炭酸ガス送気で検査後の負担を軽減

検査中、腸を膨らませて観察するために空気を送り込みますが、通常の空気を使用するとお腹の張り感や不快感が残ることがあります。当院では、体内で速やかに吸収される炭酸ガス（体に安全）を使用しています。これにより、検査後のお腹の張りや痛みを大幅に軽減し、より快適に過ごしていただけます。

日帰り大腸ポリープ切除

検査中にポリープが見つかった場合、その場で切除が可能です。

患者さまの負担を軽減

検査とポリープ切除を同時におこなうことで、下剤を何度も服用したり、検査を繰り返す必要がありません。最小限の負担で病気の進行を防ぎます。
※20ミリを超える大きなポリープなどの場合は、連携病院での治療をおすすめすることがあります。

安心・安全な感染対策

当院では、日本消化器内視鏡学会のガイドラインに基づいた徹底した衛生管理を実施しています。

胃カメラ・大腸カメラを一度に

「胃も大腸も気になるけど、何度も検査を受けるのは大変…」という方に向けて、当院では同日に胃と大腸の検査をおこなえます。鎮静剤を用いたリラックスした状態で一度に検査できるため、安心して受けていただけます。

安心の麻酔管理

箕面市のよしはら内科・内視鏡クリニックの院長は、麻酔科医の経験を持つ内視鏡専門医です。麻酔の知識と内視鏡技術を兼ね備えた医師が、患者さまお一人ひとりの状態に合わせた最適な麻酔計画を立て、安全に検査を実施します。

眠った状態での検査が可能

検査中に鎮静剤を使用することで、眠ったような状態になり、不安や恐怖心を和らげます。大腸カメラ検査では腸内に空気を入れるため、お腹の張りや吐き気を感じることがありますが、鎮静剤を使用することでこれらの症状も緩和できます。

患者さまのご希望に合わせた調整が可能

患者さまの負担軽減

鎮静剤を使用することで体がリラックスし、内視鏡挿入時の痛みや違和感を抑えることができます。

検査の質向上

身体がリラックスすることで腸の動き（蠕動運動）が抑えられ、内視鏡の挿入や観察がスムーズに進みます。そのため、より正確な検査結果が得られるようになります。

検査後も安心のサポート

検査終了後は、鎮静剤の効果が切れるまでリカバリールームでゆっくり休んでいただけます。体調が安定した状態でご帰宅いただけるので、安心して検査を受けていただけます。
※鎮静剤使用後は、安全のため当日の車・バイク・自転車の運転はお控えください。

このような症状やご心配がある方には、大腸カメラ検査をおすすめします

• 血便がある方
• お腹の張りや腹痛がある方
• 下痢や便秘がひどい方
• 健康診断で便潜血陽性と指摘された方
• 過去に大腸ポリープを切除したことがある方
• 血縁者に大腸がんを患った方がいる方
• 40歳を過ぎて一度も大腸カメラ検査を受けたことがない方

大腸がんは初期段階では自覚症状がほとんど現れないため、定期的な検査による早期発見が何よりも大切です。少しでも気になる症状がある方、ご家族に大腸がんの方がいる方は、お気軽に箕面市のよしはら内科・内視鏡クリニックへご相談ください。

大腸カメラ検査でわかる病気

大腸カメラ検査では、以下のような疾患の診断や早期発見が可能です。

• 大腸ポリープ
• 大腸がん
• 炎症性腸疾患（クローン病、潰瘍性大腸炎）
• 大腸憩室症
• 粘膜下腫瘍
• 虚血性大腸炎
• 痔核
• 急性虫垂炎

下剤とは？

下剤は、大腸の中を洗い流し、腸内をきれいにするためのお薬です。
味や飲みやすさ、必要な量は種類によって異なります。当院では、体調やご希望に合わせて最適な下剤を選びます。

主な下剤と飲む量の目安

※表は左右にスクロールして確認することができます。

※効果には個人差があります。安全性と効果を確認しながら医師が処方します。

下剤を飲む方法

どちらの方法が向いているか

初めて検査を受ける方やご高齢の方、持病のある方には院内法がおすすめです。
慣れている方や忙しい方には、自宅法が便利です。
当院には、専門医をはじめ、内視鏡検査技師の資格を持つ看護師など経験豊富なスタッフが揃っています。検査の準備に不安がある方も、安心してご相談ください。