胃カメラ検査Q&A

鎮静剤を使用された方は、検査後、自転車やバイク、車の運転はできません。どなたかの付き添い、お迎えの手配が必要です。

経口カメラ検査では、検査後1時間程度は咽頭麻酔が効いた状態になります。飲水や食事は誤嚥を起こす可能性がありますので、1時間以上経過してからとるようにしてください。
組織生検をおこなった場合、出血予防のため当日の飲酒は禁止です。激しい運動やサウナ、長時間の入浴も控えていただき、軽いシャワーなどでお済ませください。
検査後の食事制限はありませんが、なるべく消化の良い物をとるようにしてください。

当院では、経鼻内視鏡（鼻からの胃カメラ）や麻酔薬を使用した検査をおこなっております。
麻酔科標榜医であり、消化器内視鏡専門医である院長がすべての検査をおこない、『ほとんど苦しくなかった』『今までで一番楽だった』というお声を多くいただいております。経鼻内視鏡は嘔吐反射が起きにくく、会話も可能です。麻酔薬をご希望の方には、ウトウトと眠っている間に検査をおこなうことも可能ですので、ご希望に応じて選択いただけます。

検査自体は5～10分程度で終了します。ただし、問診・準備・回復時間を含めると、来院からお帰りまで1時間～1時間半前後を見込んでください。

前日の夕食は夜の9時までに軽めに済ませてください。消化の良い食事が理想です。水やお茶は摂取可能ですが、当日の朝は検査が終わるまで絶食になります。糖尿病などの薬を服用されている方は、事前にご相談ください。

水やお茶は少量であれば2時間前まで可能ですが、牛乳やジュースなどは控えてください。お薬によっては対応が異なりますので、事前の診察やお電話でご確認ください。

麻酔薬なしの検査の場合は、検査後すぐに帰宅が可能です。麻酔薬を使用されている方は、検査後30分程度の休憩が必要で、当日は車・バイク・自転車の運転は控えていただいております。お仕事についても、当日はお休みを推奨しています。

粘膜の異常が疑われる場合は、組織の一部を採取（生検）して詳しく検査をおこないます。痛みはありませんが、当日の食事や内服に制限がある場合がありますので、医師の指示に従ってください。

検査直後に内視鏡画像を見ながら医師が結果説明をおこないます。組織検査をおこなった場合は、約1週間後に結果をお伝えします。

バリウム検査はX線で間接的に胃の形や異常を確認しますが、胃カメラは直接観察ができ、精度が高く、その場で生検が可能です。病変の発見率や正確性では胃カメラの方が優れています。

はい、胃カメラ検査と同時にピロリ菌検査をおこなうことが可能です。組織を採取して検査する方法と、胃液を採取する方法があります。検査結果は約1週間後にご説明します。

ピロリ菌陽性の方や胃炎・胃潰瘍などの既往がある方は1年に1回、ピロリ菌陰性で症状のない方は2～3年に1回の検査をおすすめします。ご家族に胃がんの方がいる場合は、より頻繁な検査が望ましい場合があります。

どちらも一長一短があります。鼻からの検査は嘔吐反射が少なく会話も可能ですが、鼻の構造によっては実施できない場合があります。口からの検査は鮮明な画像が得られますが、嘔吐反射が起きやすいため、鎮静剤の使用をおすすめする場合があります。検査当日に医師と相談して決めることもできます。

基本的には多くの方が受けられますが、心臓病や呼吸器疾患、糖尿病などの持病をお持ちの方は、事前に詳しくお伝えください。お薬の調整や検査方法の工夫により、安全に検査を受けていただけるよう配慮いたします。