- HOME>
- 体重減少
体重減少でお悩みの方へ
急な体重減少や食欲不振が続く場合は、放置せずにご相談ください
体重減少は「年齢のせい」や「疲れのせい」と片付けられがちですが、その背後に深刻な病気が隠れていることも少なくありません。
箕面市のよしはら内科・内視鏡クリニックでは、専門医が丁寧に検査をおこない、原因に応じた最適な治療をご提案いたします。
体重減少とは?
医学的には「6か月で体重の
5%以上が減る」
場合を体重減少と呼びます。
10%以上減少すると精密な原因解明が必要となり、20%以上になると栄養障害や臓器障害の危険性が高まります。
体重減少には「意図した減少(ダイエットや治療によるもの)」と「意図しない減少」があり、特に後者は病気のサインであることが多いため注意が必要です。
体重減少に伴ってみられる症状
体重減少の背景にある病気によって、次のような症状を伴うことがあります。
- 発熱、全身の倦怠感
- 早期膨満感、下痢、腹痛、嘔吐などの消化器症状
- 動悸や発汗、血圧変動などの内分泌異常
- のどの渇きや多飲・多尿
- 不眠、気分の落ち込み、意欲の低下
「服のサイズが合わなくなった」「ベルト穴の位置が変わった」など、生活の中で気づけるサインから体重減少に気づくこともあります。
体重減少の主な原因
体重減少が起こる仕組み
消化器の病気による体重減少は、このような要因が関わります
- 食欲不振や早期満腹感による摂取カロリーの不足
- 消化不良や吸収障害(腸炎・膵炎・肝臓病など)
- がんや慢性炎症による代謝の亢進(エネルギー消費の増加)
- 下痢や嘔吐の持続による栄養の喪失
特に、短期間で急激に体重が減る場合は、重大な病気が隠れている可能性があります。
体重減少の原因は多岐にわたります
食欲不振を伴わない場合
- がん(消化器が多い)
- 慢性膵炎や胃潰瘍
- 結核やHIVなどの感染症
- 糖尿病や副腎不全などの代謝異常
- 精神疾患
など
食欲不振を伴う場合
- 甲状腺機能亢進症や糖尿病
- クローン病
- 吸収不良症候群
- 口腔・嚥下障害
など
薬剤によるもの
- 強心薬
- 抗糖尿病薬
- 抗うつ薬
- 鎮痛薬
など
高齢者の場合
特に高齢者では、加齢に伴う体力や筋力の低下(フレイルやサルコペニア)、さらに心不全・肺疾患・認知症などの進行によって体重が減少することがあります。
体重減少の検査
箕面市のよしはら内科・内視鏡クリニックでは、原因を明らかにするために次の検査を組み合わせておこないます。
基本検査
体重減少がある場合には、まず血液検査・尿検査・便潜血検査・胸部レントゲンといった基本的な検査をおこないます。これにより、体内の炎症や出血、感染、代謝異常などの有無を幅広く確認することができます。
消化器検査
消化器系に異常が疑われるときには、胃カメラや大腸カメラ、腹部エコーをおこないます。これにより、胃や腸の粘膜の状態、炎症や腫瘍の有無、肝臓や膵臓など腹部臓器の異常を調べることが可能です。
画像検査
よりくわしい評価が必要な場合には、CT検査やレントゲン検査をおこないます。これらは臓器の形態的な異常や腫瘍の有無を確認するために有効です。
内分泌検査
甲状腺機能検査やホルモン測定などの内分泌検査も重要です。ホルモンの異常は体重減少の原因になることが多く、見逃せないポイントとなります。
体重減少の治療と取り入れたい食事
体重減少に対する治療の基本は、まず原因となっている病気を正しく突き止め、その疾患に応じた治療を速やかにおこなうことです。
症状の程度や体力の低下具合によっては、入院や専門施設での集中的な治療が必要になることもあります。さらに、薬による治療だけでなく、日常の食事を工夫することも体重減少の改善に大きく役立ちます。
このような食事の工夫をおすすめします
- 一度にたくさん食べようとせず、少量を複数回に分けて摂る
- 食間に栄養補助食品や高カロリーのサプリメントを取り入れる
- 香りや味付けを工夫して、食欲を刺激し食べやすくする
このような食事の工夫を続けることで、少しずつでも栄養を確保し、体力の回復につなげることが期待できます。
